Japanese
English
総説
新しいMRIシークエンスとその臨床応用
Recently Developed MR Imaging Sequences and Clinical Applications
増本 智彦
1
,
椎貝 真成
1
,
那須 克宏
1
,
南 学
1
Tomohiko MASUMOTO
1
,
Masanari SHIIGAI
1
,
Katsuhiro NASU
1
,
Manabu MINAMI
1
1筑波大学医学医療系臨床医学域放射線医学
1Department of Radiology, Faculty of Medicine, University of Tsukuba
キーワード:
SWI
,
DTI
,
arterial spin labeling
,
black-blood imaging
Keyword:
SWI
,
DTI
,
arterial spin labeling
,
black-blood imaging
pp.859-869
発行日 2012年10月10日
Published Date 2012/10/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1436101833
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Ⅰ.は じ め に
MRIが医学に臨床応用されてから30年ほど経つが,その間のMRI装置のハードウェア・ソフトウェアの進歩はめざましいものがある.spin-echo法,fast spin-echo法,gradient-echo法,echo planar imagingといった撮像の原理的な進歩もさることながら,これらをベースとしたさまざまなコントラストの撮像法がこれまでに開発されてきた.一方,まったく新しいコントラストの撮像法が急に出てくるということは意外に少なく,拡散強調像のように原理的には古くから存在するものが,ハードウェア・ソフトウェアの進歩とともに臨床応用可能となってきたというものもある.近年の潮流としては,これまで信号雑音比や撮像時間の問題から臨床応用が難しかった撮像法が,3テスラMRI装置の普及とともに活発に用いられるようになってきており,逆にそこで得られた成果が1.5テスラのMRI装置にもフィードバックされている.本論文では,比較的新しいMRI撮像法,もしくは近年新しい展開をみせている撮像法として,磁化率強調画像,拡散テンソル画像,arterial spin labeling,black-blood imagingの4つを取り上げる.
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