報告記
第13回 World Federation of Neurosurgical Societies(WFNS)Interim Meeting報告記(2007年11月20日)
三國 信啓
1
1京都大学大学院医学研究科脳神経外科
pp.701
発行日 2008年8月10日
Published Date 2008/8/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1436100781
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2007年11月20日,名古屋にて世界脳神経外科学会(World Congress of Neurological Surgery)の2013年度開催国を投票決定する中間会議(WFNS Interim Meeting)が開催された.第12回Asian-Australasian Congress of Neurological Surgeons(AACNS;会長:神野哲夫先生)との合同開催である.
世界脳神経外科学会は,脳神経外科分野の国際組織であるWorld Federation of Neurosurgical Societies(WFNS)の主催で行われている.1957年の第1回ベルギー大会以来,世界5大陸間の持ち回りで4年ごとに開催されており,毎回約4,000~5,000名の脳神経外科医が世界中から参加する,脳神経外科分野では最大規模の国際学会である.日本では1973年に第5回大会(会長:佐野圭司先生)が東京で開催され,それがアジアで初めての開催であった.2013年にはアジアにて3度目の開催が予定され,日本,韓国,中国,ヨルダン,シンガポール,インドネシアの6カ国が立候補した.今回の中間会議には,WFNSに所属する世界各国の脳神経外科学会から投票権を持つ脳神経外科医160名ほどが参加投票し,結果,韓国が2位の日本に大差をつけて勝利した.学会招致を熱望していた韓国を心より祝福し,2013年大会の成功に向けて協力していく意向が,日本脳神経外科学会を代表して橋本信夫理事長から韓国脳神経外科学会のHee-Won Jung理事長に直接伝えられた.
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