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特集 脳のシンポジウム
主題:加齢と脳
精神医学の立場からみた加齢と脳
Aging and Brain, from the Psychiatric Point of View
金子 仁郎
1
Ziro Kaneko
1
1大阪大学医学部精神神経科
1Department of Neuropsychiatry, School of Medicine, Osaka University
pp.644-648
発行日 1967年10月25日
Published Date 1967/10/25
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1431906435
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I.老年期精神障害の分類
精神医学の立場から,加齢と脳との関係をみると,脳の老化による痴呆性精神障害が中心となるのであるが,そのほか加齢にともなう環境的心理的変化による精神障害も老年期には出現する。
初老期および老年期の精神障害を大まかに分類すると,第1群:初老期痴呆(ピック病,アルツハイマー病,ヤコブ・クロイツフェルト病など),第2群:老年期痴呆(老年痴呆,脳動脈硬化性痴呆),第3群:その他の年齢にもくる器質性精神病(アルコール性精神病,進行麻痺,てんかんなど),第4群:その他の年齢にもくる神経症および機能性精神病(精神分裂病,躁うつ病)となる。
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