Japanese
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特集 脳のシンポジウム
主題:加齢と脳
加齢と脳のスフィンゴリピド—神経生化学の立場から
Sphingolipids of Brain during Aging Process: An aspect from Neurochemstory
山川 民夫
1
Tamio Yamakawa
1
1東京大学医学部生化学教室
1Department of Biochemistry, Faculty of Medicine, University of Tokyo
pp.602-606
発行日 1967年10月25日
Published Date 1967/10/25
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1431906430
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I.緒言
人間を含めて動物の脳に含まれる物質が年齢とともにその組成がいかに変化していくかがここでの問題である。脳の重量が生後どんどん増加していくにつれて,脳の固形成分のうち,もつとも重要で特微的とされる脂質も増量していく。
図1に示すように,ラットでの岸本,Radinの結果1)で体重の増加よりも脳の重量は生後急激に増量しており,それに脂質の増量の曲線がまつたくよく平行し,同様な増加がCholesterol(ch),Cerebroside(C),サルファチド(Cs)にも見られる。
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