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特集 第18回脳のシンポジウム
神経・筋疾患の動物モデル
遺伝性神経原性筋萎縮犬
Hereditary neurogenic amyotrophic dog
井形 昭弘
1
Akihiro Igata
1
1鹿児島大学医学部第三内科学教室
1The 3rd Department of Internal Medicine, School of Medicine, Kagoshima University
pp.946-947
発行日 1983年12月10日
Published Date 1983/12/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1431905553
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I.はじめに
運動ニューロン疾患は現在なお難病中の難病とされているが,その理由の一つは適当な動物モデルがほとんどなかったことにある。
1975年鹿児島大学農学部(獣医学科家畜生理学研究室)の稲田ら1)は,偶然の機会にヒトの運動ニューロンに酷似したポインター種同腹3頭の犬を発見,引き続きわれわれを含む共同グループによる研究が開始され2),数ヶ年の努力の末発症犬の再生産が成功した3)。いっぽう病理学的検討で運動ニューロンの胞体内に複合脂質の蓄積が発見され4),特殊な代謝異常蓄積症であることが明らかにされた。
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