Japanese
English
原著
関節痛,末梢神経原性筋萎縮を合併した毛孔性紅色粃糠疹の1例—第1報
Pityriasis Rubra Pilaris with Musclus and Joint Involvement
谷垣 武彦
1
,
渡辺 信一郎
2
,
遠藤 秀彦
3
Takehiko TANIGAKI
1
,
Shinichiro WATANABE
2
,
Hidehiko ENDO
3
1大阪大学医学部皮膚科学教室
2大阪大学医学部第3内科学教室
3兵庫医科大学皮膚科学教室
1Department of Dermatology, University of Osaka, School of Medicine
2Department of 3rd Medicine, University of Osaka, School of Medicine
3Department of Dermatology, Hyogo Medical College
pp.1017-1023
発行日 1978年12月1日
Published Date 1978/12/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1412201988
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19歳,男子.約3年来,毛孔性紅色粃糠疹(Pityriasis rubra pilaris.以下PRPと略)で経過を観察していたところ皮疹悪化とともに,関節炎,神経原性筋萎縮と手指趾の変形を合併してきた.1973年Aquilarらが62歳女性について同様の症例を報告しているが,歩行困難,赤沈亢進,γ—glb増加,手指の変形が共通していた.著者らの症例は,さらにANF(+),alk. P. tase α1増加,筋原性筋萎縮ではなくて神経原性筋萎縮であった.PRPとこれらの症状とは,何らかの関係を示唆していると考えられる興味ある症例なので,免疫検索とともにここに報告した.
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