今月の主題 ニューロパチーとミオパチー
診断のポイントと治療
ニューロパチー
運動ニューロン疾患と神経原性筋萎縮症
澤田 幹雄
1
,
中野 今治
1
1自治医科大学神経内科
pp.1329-1331
発行日 1999年8月10日
Published Date 1999/8/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1402906148
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●運動ニューロン疾患とは,上位運動ニューロンと下位運動ニューロンの両者あるいは一方が,選択的かつ進行性に侵される疾患である.
●筋萎縮性側索硬化症は病因が未解明であり,発症から死亡までの平均経過は3〜4年である.ほかに,伴性劣性遺伝を呈する球脊髄性筋萎縮症や,常染色体劣性遺伝形式をとる脊髄性筋萎縮症がある.いずれも根本的には治療手段がないため,その他の治療可能な疾患を鑑別することが大切である.
●筋萎縮性側索硬化症に延命効果があることが示されたリルゾールが,本邦でも1999年春より使用可能となった.
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