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近年,脳,とくに視床下部を中心とする中枢神経系,末梢神経や腸を中心とする消化管や膵などの付属腺に種々のペプチドが存在することがラジオイムノアッセーで明らかにされてきた。それらのペプチドの抽出,合成,抗体作成の研究が進み,その抗体を使用する免疫組織化学とくに酵素抗体法により,それらのペプチドの存在様式が明らかにされてきた。ペプチドは神経系においては神経細胞体,軸索,樹状突起,終末などに存在し,消化管においては,腺細胞,神経叢内の神経細胞,粘膜固有層,粘膜下組織,筋層などに分布する神経線維や終末に存在することが順次明らかにされてきた。しかし,これらの結果は主として光学顕微鏡(光顕)レベルの免疫組織化学によるものであり,光顕レベルの免疫組織化学ではペプチド含有細胞の大きさや形状,神経線維や終末については分布域などが明らかにされるが,その詳細,すなわち,細胞内の特徴,小器官の発達,細胞周囲の微細構造,線維や終末についてはその内部構造やシナプスとして存在するのか,血管壁に終末しているかなどの所見については全く不明である。
Abstract
The procedures of electron microscopic immuno-histochemistry of the peptide neurons using preembedding and postembedding peroxidase antiperoxidase (PAP) methods and protein A gold method were described. The characteristics of each method were also discussed. The fine struc-tures of peptide neuronal perikarya, neuronal processes and terminals of the rat CNS such as somatostatin, VIP, neurotensin, β-endorphine using preembedding PAP method was also demon-strated.
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