Japanese
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特集 ペプチド作働性シナプス
総説
免疫組織化学による脳・腸管ペプチドの研究
An immunohistochemical study of brain-gut peptides
岩永 敏彦
1
,
藤田 恒夫
1
,
矢内原 昇
2
Toshihiko Iwanaga
1
,
Tsuneo Fujita
1
,
Noboru Yanaihara
2
1新潟大学医学部解剖学教室
2静岡薬科大学生物薬品化学教室
pp.394-408
発行日 1981年10月15日
Published Date 1981/10/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.2425903490
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視床下部の神経分泌ニューロンに含まれるソマトスタチンが,膵臓と腸の内分泌細胞(D細胞)にも存在することが1974年から75年にかけて発見されて以来1〜3),ニューロンと内分泌細胞にまたがって存在する(産生される)生理活性ペプチド──"脳・腸(管)ペゾチド"──が次々に見いだされた。新しい神経伝達物質と目されるVIP(vasoactive intestinal polypeptide),P物質(substance P),ニューロテンシンが胃腸膵の内分泌細胞にも出現し,典型的な膵島ホルモンであるインスリン,グルカゴン,PP(pancreatic polypeptide),そして代表的な胃腸ホルモンであるガストリン,CCK(cholecystokinin)が中枢や末梢のニューロンに局在し,さらにはモルヒネ様ペプチドの数々もニューロンと内分泌細胞に認められている。
一方,私たちは胃腸膵の内分泌細胞をはじめとする一連のペプチド/アミン産生内分泌細胞と感覚上皮細胞には,ニューロンと共通する構造と機能が数多く存在することに着目し,1975年,これらの細胞にパラニューロンという名称をつけた4)。
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