Japanese
English
特集 神経系の機能形態学
細胞内染色法—HRP法
Intracellular staining technique: HRP method
林 治秀
1
Haruhide Hayashi
1
1東京医科歯科大学歯学部口腔生理学教室
1Department of Physiology, Faculty of Dentistry, Tokyo Medical and Dental University
pp.621-630
発行日 1981年6月10日
Published Date 1981/6/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1431905298
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単一神経細胞について機能的性質を調べている生理学者にとってはその形態の同定,また形態を観察している解剖学者にとってはその機能的役割を知ることは,最も関心のあるところである。HRP(horseradish peroxidase)を使用した細胞内染色法は,これらの要求を満たして神経細胞の電気生理学的反応と光顕レベルでの形態との対応関係を明らかにするばかりでなく,同定された細胞の電顕による観察・分析から局所神経回路19)をも明らかにするすぐれた方法である。この方法は急速に脚光をあび,その応用により現在すでに多くの成果があげられている。筆者はこれを脊髄後角細胞3,4,15)と一次求心性神経線維17)の機能・形態の解析に応用したので,その経験に基づいて方法の概要とそれによって得られた知見を紹介したい。
Intracellular staining with HRP (horseradish peroxidase) is one of the most powerful tools to reveal both morphology and physiology of a single neuron, and is being widely exploited. This review evaluates HRP method and introduces outline of the technique and one of the results obtained by its applications.
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