Japanese
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特集 パラニューロン
頸動脈小体—化学受容機能と主細胞
Carotid body: chemoreceptor function and chief cells
古谷野 速雄
1
Hayao KOYANO
1
1秋田大学医学部生理学教室
1Department of Physiology, Akita University School of Medicine
pp.773-782
発行日 1979年8月10日
Published Date 1979/8/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1431905090
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はじめに
パラニューロンといわれる概念(Fujita,1976,1977)がニューロンに近く,しかしニューロンとして扱われていない一群の細胞に対して提唱されている。頸動脈小体の主細胞もまたその一群の細胞の一つと考えられており,そのパラニューロンとしての主なる細胞学的性質をKobayashi(1977)は次のごとく挙げている。
1)主細胞はホルモン作用を持つと想像されるポリペプタイドを産生している。
2)主細胞はドパミンならびに他のカテコールアミン,またはインドールアミンを持っている。
3)主細胞は分泌果粒ならびにシナプス小胞を持っている。
4)主細胞は受容−分泌細胞の性質を持っている。
5)主細胞の起源については神経稜由来とする考え方が有力である。
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