増刊号 画像診断パーフェクトガイド―読影のポイントとピットフォール
部位別診断法
Ⅴ.頭頸部
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頸動脈小体腫瘍
冨田 俊樹
1
1慶應義塾大学医学部耳鼻咽喉科
pp.321-323
発行日 2014年4月30日
Published Date 2014/4/30
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1411102856
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画像診断の狙い
頸動脈小体腫瘍は徐々に増大する無痛性の上頸部腫瘤を主訴とする。病理組織学的には非クロム親和性の傍神経節腫で,化学受容体である頸動脈小体から発生する。稀にカテコールアミン産生腫瘍や,家族性腫瘍,両側発生例を認める1)。
鑑別すべき疾患として,神経鞘腫や神経線維腫などの神経原性腫瘍,リンパ節炎,悪性リンパ腫,原発不明癌,転移性リンパ節,キャッスルマン病などが挙げられる。
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