特集 神経学における最近の研究
<臨床>
Neuroradiologyの進歩—脳血管撮影技術の現状について
山口 昻一
1
1山形大学医学部放射線科
pp.869-870
発行日 1978年7月10日
Published Date 1978/7/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1431904967
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脳血管撮影の役割はコンピューター断層撮影(CT)の出現で変ってきたようである。しかし,手術をはじめ治療法の選択にあたって,血管性病変ではもちろん血管撮影は欠かせないし,脳腫瘍でも質的診断や病巣範囲を脳血管との関係で知るためにそれを略すことができない。
脳血管撮影とCTからの情報は,互いに質を異にするが,併用する場合は補い合ってより確かな病態がわかるようでなければならない。それだけに,脳血管撮影は現状での特徴を十分にふまえた診断を要求されている。本稿ではその読影の前提で支えである撮影技術に焦点を絞りたいと思う。
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