特集 神経学における最近の研究
<臨床>
中枢神経疾患の運動障害とリハビリテーション
中村 隆一
1
1東京都神経科学総合研究所リハビリテーション研究室
pp.790-791
発行日 1978年7月10日
Published Date 1978/7/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1431904934
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中枢神経疾患の運動障害はrehabilitationの中心課題の一つである12)。ところで障害の概念についてはimpairment(正常からの逸脱を示す個体の状態),disability(課題遂行上の正常からの機能的逸脱),handicap(正常から逸脱した個体の状態に与えられた価値を反映するもの),という分類が定着しつつある20,21)。これに対して運動学・動作学からはmovement(姿勢の連続した変化),motion(movementにより具体的になされる課題遂行),action(movementのもつ社会文化的意味)の対比が試みられている18,20)。そのため中枢神経疾患の運動障害では多側面の問題を個別に取上げる必要がある。ここではimpairment:movement,disability:motionを扱うことにする。
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