Japanese
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特集 てんかん
てんかんの生化学
Biochemistry of Epilepsy
斉藤 章二
1
Shoji Saito
1
1日本大学医学部薬理学教室
1Dept. of Pharmacology, Nihon Univ., School of Med.
pp.599-609
発行日 1968年10月25日
Published Date 1968/10/25
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1431904531
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I.はじめに
まず,てんかんの定義を下すとつぎのようになる。「短期間の発作を普通もつているが,必ずしも,身体の動き(けいれん)を特徴とせず,意識障害または自律神経活性増大と必ず脳波の過剰発射(放電)に関連のある慢性けいれん性障害のグループに対する集合名である」1)またPenfield2)やGastaut3)らは,てんかん発作を中枢神経内の細胞異常興奮,すなわち中枢神経系内におけるニューロン発射が異常に過度に起こつた状態で,これを反復する状態がてんかんであると説明している。
この二つのてんかんの定義は,簡にして要を得ている。
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