特集 第7回神経病理学会
会長挨拶
はじめに
飯塚 礼二
1
1京都府医大精神科
pp.684
発行日 1966年12月25日
Published Date 1966/12/25
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1431904361
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第7回日本神経病理学会総会のお世話を私がお引きうけするようになつたのは,第7回日本神経学会総会が恩師諏訪教授の会長のもとに札幌市で開かれることが決定していたためてあつたと思う。この二つの学会ばかりでなく神経学に関係する多くの若い学会がそれぞれ年毎に数多くの演題を集め,内容も体裁も充実と発展の一路をたどつていることは,誰にも異論のないところであつたと思われる。それとともにこれらの学会の開催について,あらかじめある程度の相談を各学会会長間で行なつて,内容の整理やより密接な連絡と,必ずしも自己の専門とするところではない分野にも眼を向けて,より幅の広い知識を吸収できるようにできないものかという声も高まつて来ていた。
そのため,初めての試みとして,二つの学会が時と土地を同じくして開かれるようになつたものである。したがつて,準備の段階からいくつかの試みが行なわれた。その一つは,神経学会総会と神経病理学会総会との間で,それぞれプログラム委員会と世話人会との責任においてある程度の取捨と演題の交換が行なわれたことであり,神経病理学会については演題中込の抄録とともに標本または写真をお送りいただき,会長の責任でこれをあらかじめその演題の座長となられる先生にお届けしておき,その担当演題についてのご検討を依頼した二とである。初めての試みてあつたが2/3の方々がこの方法に応じて下さつた。
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