Japanese
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一般演題
慢性覚醒剤中毒マウスの脳クレアチン燐酸,アデニンヌクレオチドの変動—行動異常の神経化学的研究
Changes in Phosphocreatine and Adeninenucleotides in the Brain of Methamphetamine Intoxicated Mice: Neurochemical Studies on Behavioural Abnormality
大須賀 恒夫
1
,
清水 俊郎
1
,
台 弘
1
Tsuneo Osuka
1
,
Toshiro Shimizu
1
,
Hiroshi Utena
1
1群馬大学医学部精神科
1Dept. of Neuropsychiatry, Gunma Univ., School of Med.
pp.585-590
発行日 1965年9月25日
Published Date 1965/9/25
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1431904223
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dd-N系マウスの脳内PC,アデニンヌクレオチドについて,methamphetamineの急性効果,および正常対照群,慢性MA中毒群の車かご刺激による変動の様相を検討した。
1)methamphetamineの急性投与実験ではATPはいちじるしく減少し,PCも軽度の誠少を示した。
2)慢性MA中毒マウスの安静時の脳内PC,ATPはともに正常対照群安静値にくらべて軽度の誠少を示した。
3)慢性MA中毒マウスを車かご刺激すると脳内PC,ATPは,安静時にすでに有意の減少を示すアンモニアと非常によく似た経過を示し,安静時の状態に関係なく,正需対照群より遅れて最高値に述し,その回復には異常な遅延が見られた。
4)慢性MA中毒マウスの行動異常と化学的過程との間にかなり密接な関係のあることが示唆された。
5)CPK活性については,正常対照群と慢性MA中毒群との間にまつたく差を認めなかった。
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