Japanese
English
一般演題
6 肝臓酵素の活性調節と視床下部
Role of the Hypothalamus in the Regulation of Certain Enzyme Activities in Rabbit Liver
嶋津 孝
1
Takashi Shimazu
1
1大阪大学医学部第三解剖学教室
13rd Dept. of Anatomy, Osaka Univ. Medical School
pp.592-595
発行日 1964年7月25日
Published Date 1964/7/25
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1431904119
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視床下部は最高の自律中枢であつて第三脳室から側方に向つてa—副交感帯,b—交感帯,c—副交感帯が区別される2)。
最近の私共の研究によると,視床下部は動物生体の代謝調節の上で重要な役割を果している事が示される4)5)6)。例えば肝臓のトリプトファン代謝に関係しているtryptophan pyrrolaseはb—交感帯の電気刺激によつて著明な活性増大をきたし,その際,全酵素蛋白の増量並びにcofactorと結合した酵素量の増加が観察される。一方,c—副交感帯の通電刺激では全酵素蛋白の増量のみが起りcofactorと結合した酵素量は増加しないので生体内での活性上昇は認められない5)6)。これらの実験成績については昨年の本会において報告した。
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