Japanese
English
特集 平衡機能と姿勢反射
緒言—研究の歴史と現況
Preface: Past and present studies
福田 精
1
Tadashi FUKUDA
1
1岐阜大学
1Gifu University Medical School
pp.631-638
発行日 1974年8月10日
Published Date 1974/8/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1431903643
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第31回日本平衡神経学会が,昭和47年徳島大学耳鼻科教授 檜学会長により行なわれ,学会のテーマとして姿勢が,シンポジウムには"姿勢と反射"が企画され,私が座長を仰せつかった。この学会の演説要旨質疑応答をまとめた冊子の序文において,檜会長は学会のテーマとして姿勢を選んだ意図を次のように述べている。
"従来ややもすると耳科研究者の報告が眼球の運動を中心とする主題に傾きやすく,ヒトにおける平衡反射のうちで重要な位置を占める体平衡反射が傍流的に扱われていることに気づいたからである。この主題に関するシンポジウムとして「姿勢と反射」が取り上げられた"。また"今回の学会では,このテーマ提案の趣旨に御賛同をいただき,姿勢に関する報告や立直り反射の機構とその記録法に関する報告がこれまでの学会より数多く発表された。この問題を提起した主宰者の一人としてまことに幸せと思っている"と結んでいる。
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