Japanese
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特集 第7回脳のシンポジウム
主題—グリア細胞
Lysosomeの機能異常とグリア細胞の形態学的変化—Acridine orange, photosensitizing methodを中心として
Morphological changes of the glial cell produced by the lysosomal dysfunction: Partlcular reference to the photosensitizing technics on acridine-orauge bearing cultivated glial cells
本間 正敏
1
,
佐藤 潔
1
,
石井 昌三
1
Masatoshi HONMA
1
,
Kiyoshi SATO
1
,
Syozo ISHII
1
1順天堂大学医学部脳神経外科教室
1Department of Neurosurgery, school of Medicine, Juntendo University
pp.125-131
発行日 1972年2月1日
Published Date 1972/2/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1431903357
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I.序に
De Duveが提唱したlysosomcは近年,その生化学的作用が解明されるにつれ,各種疾患の成立機序に重要な役割を果たしていることが注目されてきた。神経疾患も決して例外でなく,lysosomeの機能異常が病態成立に大いに関与していると考えられるが,まだその詳細は十分に明らかでない。
われわれはこの観点にたつて,in vitroのsystemで,lysosomeの働きと細胞の形態学的変化との関係を把握することを試みた。すなわち培養細胞のlysosomeに,Acridine Orange(以下AOと略)を摂取させ,さらにその後紫外線照射を行なつて,その結果起こるlysosomeの機能異常と細胞の形態学的変化とを,光学顕微鏡,螢光顕微鏡,電子顕微鏡を用いて検索し,2〜3の知見を得たので報告する。
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