Japanese
English
特集 第7回脳のシンポジウム
主題—グリア細胞
グリアの変化の諸相
Various changes of neurogria
辻山 義光
1
Yoshimitsu TSUJIYAMA
1
1元 慶応義塾大学医学部精神神経科教室
1Department of Neuropsychiatry, Faculty of Medicinc, Keio-Gizyuku University
pp.16-17
発行日 1972年2月1日
Published Date 1972/2/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1431903338
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私かグリアに手をつけたのは,昭和2年であつたから,もう40数年もの昔で老人斑とグリアの関係を知るためであった。Hortegaの炭酸銀法は導入されてはいたが,まだあまり使われていない時代で,随分苦労して染めたものである。Hortega法の外に,Cajalの金昇汞法,Weigert法,Mallory法,Nissl法,Bielschowsky法などを用いた。当時は,老人斑は細胞要素の崩壊によつて生ずると考える人が多く,細胞としては,神経細胞.星状細胞,オリゴデンドログリア,ミクログリア,血管のすべて,またはGliaretikulumが挙げられていた。周知の通り,老人斑は,中心核のある定型老人斑と中心核をもたぬびまん性型(diffuse Form,primitive Plaque,substance trichosique)に区別される。Divryの研究以来,中心核の部分はAmyloidであることが明らかにされ,老人斑が細胞要素の崩壊によつて生ずると考える人はいなくなつている。
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