Japanese
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特集 第6回脳のシンポジウム
主題—ウイルス感染と神経系(いわゆるslow virus infectionの考え方)
麻疹に続発する脳炎の免疫病理について
Immunopathology of Encephalitis following Measles
小林 登
1
Noboru Kobayashi
1
1東京大学医学部小児科学教室
1Department of Pediatrics, the University of Tokyo
pp.465-469
発行日 1971年7月15日
Published Date 1971/7/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1431903262
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麻疹は10世紀ごろから記載され,医学の発達とともに存在したといつても過言ではない。しかしながら,それを比較的手際よく治療できるようになつたのは,過去20年ほどであり,予防接種が実用化されたのは,米国において1963年以後である。これらの事実は,麻疹ウイルスの特性によるためと考えられる。
麻疹ウイルスの感染症およびそれに続発する合併症の免疫病理学は,多くの興味ある問題点を有している。本報告は,東大小児科で経験した,麻疹に合併する各種脳炎を,およびそれに準ずる疾患を整理し,その免疫病理学的意義を論ずる。
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