特集 第6回脳のシンポジウム
主題—脳研究のあり方(パネル討論)
脳研究のあり方(パネル討論)の総括
時実 利彦
1
1東京大学
pp.422-423
発行日 1971年7月15日
Published Date 1971/7/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1431903255
- 有料閲覧
- 文献概要
脳研究の現状をふまえて,今後の脳研究のあり方を,それぞれのご専門の立場から,非常に限られた短い時間でお話し願つた関係から,ぎわめて重要な問題が圧縮されて詰められているために,私自身十分に理解できなかつた点があります。討論の時間が十分あれば,私からも話題提供者の先生方におききし,また皆さん方からもきいていただき,また,先生方同志でお話しあい願いたいところですが,時間が限られておりますので,私が理解したところをもとにして,そして,私なりに考えて,重要だと思われる点を指摘してこのパネル討論の総括にかえたいと思つております。
幸い,立派な臨床医学者であり,また,すぐれた研究者でもある植木教授が,基礎と臨床の立場から,この討論会の総括にふさわしい構想をおだしいただいたので,それをよすがに私たちもいろいろと考えてみたいと思います。そのうえ,特定研究「脳障害」は,昭和45年度からもう3年間継続されるようになりましたので,今後開催される「脳のシンポジゥム」で,この問題をもう一度とりあげられるだろうと思いますので,その機会におおいに論じていただきたいと思つております。
Copyright © 1971, Igaku-Shoin Ltd. All rights reserved.