Japanese
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特集 失語症研究カンファレンス
総括討論—失語症の予後をめぐつて
Discussion
pp.243-248
発行日 1971年6月30日
Published Date 1971/6/30
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1431904717
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司会(神山) 司会者としては出過ぎているのでしようが,5分間ばかり私にdiscussionのorientationをさせていただきたいと存じます。図1を御覧下さい。横軸を時間軸とします。それから縦をcommunication ability(C. A.)の量とします。その際一応普通の人のC. A. を100%であるとします。普通の人がこの×点で脳卒中をおこす。するとC. A. がストンと下がる。ストンと下がつて残つたC. A. が残存能力と言えます。C. A. が脳卒中後再び100%まで行けば,これは本当になおつた訳ですが,不幸にしてそうは行かない人も多い。このC. A. の回復曲線を規定する要因の1つは,自然治癒でしようし,他の1つは再学習かも知れません。薬などの効果も入ると思います。問題は,なおりきらずこれだけのハンディを持つた人が,とにかく暮していかなければならないという事実です。低いレベルの人のcommunicationの仕方という問題も,discussionの内に含めていただぎたいと思います。discussionのorientationはこれで終ります。
さて,いわゆる職場復帰をした人は,七沢リハビリテーション病院では,どの位あるのでしようか。
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