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特集 第6回脳のシンポジウム
主題—日本における神経化学
神経組織の特異酸性蛋白について
Studies on Acidic Proteins specific to the Nervous Tissue
植村 慶一
1
Keiichi Uyemura
1
1東邦大学医学部第二生理学教室
1Department of Physiology Toho University School of Medicine
pp.307-311
発行日 1971年7月15日
Published Date 1971/7/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1431903237
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高等動物の神経組織には遊離のグルタミン酸,アスパラギン酸といつた酸性アミノ酸とその誘導体であるγアミノ酪酸,Nアセチルアスパラギン酸などが特徴的に多量に存在することはすでによく知られている。近年これらのアミノ酸を素材とする高分子の酸性蛋白質が,神経組織に特異的に存在することが見出され注目をあびてきた。ここでは脳の特異的酸性蛋白質について,筆者がフランス,ストラスブール大学Mandel研究室滞在中に行なつた研究成果と帰国後東邦大学で行なつている研究を中心に記してみたい。
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