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特集 神経病理—第10回日本神経病理学会総会より
炎症(脳脊髄・末梢神経・SMONを含む)
腹部症状を伴う脳脊髄炎症患者より分離したウイルスの実験病理学的研究
Experimental Pathology of Virus Infection established from the Materials of Subacute Myelo-optico-neuropathy following Abdominal Signs
中沢 恒幸
1
,
鶴水 隆
1
,
加藤 雄司
1
,
吉羽 喜久江
1
,
丸山 成和
1
Tsuneyuki Nakazawa
1
,
Takashi Tsurumizu
1
,
Yuhji Kato
1
,
Kikue Yoshiba
1
,
Masanari Maruyama
1
1慶応義塾大学医学部精神神経科学教室
1Dept. of Neuropsychiatry, Keio Univ. School of Medicine
pp.266-273
発行日 1970年7月5日
Published Date 1970/7/5
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1431903132
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腹部症状を伴う脳脊髄炎症(subacute myelo-optico-neuropathy)の臨床報告8)は枚挙に暇なく現在もなお地域的に多発して,すでに社会問題となりつつある。本症の発病機序に関しては病理解剖学的所見および疫学的観点から伝染性変性疾患であろうとする見解が有力である。
従来このような見解からその病原に関しEcho 21型14,15),Coxackic A型13)などのウイルスを本症患者材料(血液,糞便など)より分離し,それらウイルスと患者血清との免疫学的検索がすすめられた。
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