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特集 シナプス Ⅱ
カテコールアミン作動ノイロンの螢光顕微鏡的ならびに電子顕微鏡的研究
Fluorescence and Electron Microscopic Studies on the Catecholamine-containing Neurone
大塚 長康
1
,
越智 淳三
1
Nagayasu Otsuka
1
,
Junzo Ochi
1
1京都府立医科大学第一解剖学教室
1Department of Anatomy, Kyoto Prefectural University of Medicine
pp.803-811
発行日 1970年3月25日
Published Date 1970/3/25
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1431903084
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Ⅰ.まえがき
Catecholamine(CA)の中枢および末梢神経系における分布についての研究は,これまで主として生化学的定量法によつて追究されて来たが近年,Eranko(1954),Carlsson,Falck and Hillarp(1962)らによつて螢光顕微鏡的にCAを証明する方法が確立され,細胞レベルで直視下にCAの分布が観察できるようになつて以来,CA作動ノイロンに関する形態学的な研究に急速な進歩がもたらされた。さらにCAの細胞内局在性を電子顕微鏡下にとらえようとする研究も進み,神経終末内にみられる含粒小胞とCAの関係が盛んに論議されているのが現状である。そこで,われわれは以下に述べるように螢光顕微鏡による組織化学と電子顕微鏡による所見から末梢神経系に分布するCAについて形態学の立場から考察を試みた。
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