Japanese
English
特集 脊髄血管障害例
急性白血病にみられた脊髄出血の1例
A case of spinal cord hemorrhage in acute leukemia
塚田 恒安
1
,
小林 欣一
1
,
岩城 剛一
1
Tsuneyasu Tsukada
1
,
Kinichi Kobayashi
1
,
Gooichi Iwaki
1
1新潟重大学西川内科
1The 1st Department of Internal Medicine, Niigata University School of Medicine
pp.309-313
発行日 1960年1月1日
Published Date 1960/1/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1431901742
- 有料閲覧
- Abstract 文献概要
- 1ページ目 Look Inside
白血病に於いて,中枢神経系の合併症を見る事はよく知られている。此症状の種類,病因については,一般に脳出血等の脳の病変が比較的多いとされている。これに反し脊髄の変化はその症状が顕著で,注目されるものであるに拘らず,比較的報告例は少い。又脊髄の変化は多くは髄膜への白血病性浸潤,硬膜外腫瘍形成による圧迫に依るもので,出血や実質内浸潤等は比較的稀といわれている。我々は臨床症状,剖検所見等から,出血,又は軟化の血管障害が主役を演じたと考えられる脊髄横断症状を呈した急性白血病の1例を経験したので報告する。
Copyright © 1960, Igaku-Shoin Ltd. All rights reserved.