Japanese
English
臨床経験
急性脊髄麻痺にて発症した白血病の1症例
A case report of acute spinal paralysis due to leukemia
渡辺 俊彦
1
,
今江 道宣
1
,
村上 剛
1
,
浅井 浩
2
Toshihiko WATANABE
1
1大津市民病院整形外科
2近江八幡市民病院整形外科
1Department of Orthopedic Surgery, Otsu City Hospital
pp.86-90
発行日 1979年1月25日
Published Date 1979/1/25
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1408908560
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白血病はその経過中に種々の神経症状を呈してくることは今までに知られており,特に脳出血による脳卒中症状は比較的よく併発する症状である.しかしその経過中に脊髄麻痺を呈する事は少なく,整形外科領域では内堀を初めとして6例の報告を見るにすぎない.我々は両下肢痛より急速に両下肢麻痺を呈し,その後も麻痺が上行し脊髄腫瘍の疑いにて硬膜を開き壊死に陥いつていた馬尾組織より骨髄芽球性白血病と診断された一症例を経験したので,本邦における最近25年間の報告例と本例とを合わせて30例を集計し若干の考察を加えて報告する.
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