Japanese
English
特集 小脳
小脳腫瘍
Tumors of the Cerebellum
佐野 圭司
1,3
,
三輪 哲郞
2
,
千ケ崎 裕夫
1
Keiji sano
1,3
,
Tetsuro Miwa
2
,
Hiroo Chigasaki
1
1東大脳神経外科
2東京医大外科
3東大脳研
1Dep't. of Neurosurgery, Univ. of Tokyo
pp.611-621
発行日 1959年4月20日
Published Date 1959/4/20
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1431901696
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小脳の腫瘍は頭蓋内の腫瘍の大きな部分をしめことに小児においてはもつとも多く見られるものである。したがつて脳腫瘍をあつかつた成書1)2)3)4)5)6)は必らずこれに多数のページをさいており,われわれのこれらに補足し得るところは微々たる小片にすぎない。しかしながら小脳腫瘍はいわば天が人に試みた小脳の破壊実験であり,小脳という複合体の各部が関与している機能をうかがい知る絶好の機会であるから,脳外科医は大なり小なり各自の経験し得たところを報告すべく義務づけられていると云えよう。かような意味から以下に東大第一外科における症例の観察を中心として,小脳腫瘍に関する考察を述べてみる。
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