Japanese
English
原著
Dysostosis craniofacialis(Crouzon病)について
Dysostosis craniofacialis (Crouzon's disease)
川淵 純一
1
,
松山 四郎
1
Jun-ichi Kawafuchi
1
,
Shiro Matsuyama
1
1群馬大学第一外科
11st Surgical Department, Gunma University School of Medicine
pp.769-780
発行日 1958年4月30日
Published Date 1958/4/30
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1431901651
- 有料閲覧
- Abstract 文献概要
- 1ページ目 Look Inside
緒言
1912年Crouzonは塔状頭蓋に類する頭蓋の変形眼球突出,下顎並びに下唇の突出,鸚鵡の嘴のように彎曲した鼻等の特徴を具えた21才の母と同じ特徴を示すその息子に注目し,これを一つの独立した疾患としてDysostose craniofaciale héréditaireと名ずけた11)。以来外国では諸家の報告が多いが,本邦には葛谷58)の第1例以来19例の報告がある(第1表)。
我々は非遺伝性,非家族性に出現したCrouzon病に遭遇し,脳圧を減ずる目的で左側の頭蓋骨切開及び部分切除を施行し,経過良好な1例を経験したので,その概要を述べ,あわせて内外の文献を参照しながら本疾患について総説してみた。
Copyright © 1958, Igaku-Shoin Ltd. All rights reserved.