Japanese
English
原著
小脳半側摘除後脳幹及び脊髄に見られる細胞変化に就いて
Sur les dégénérescences secondaires dans le tronc cérébral et la moelle épinière à la suite de l'hémirésection du cervelet chezle chat.
萬年 甫
1
H. Mannen
1
1東大脳研究所
1Institute of Brain Research, School of medicine, University of Tokyo.
pp.712-740
発行日 1958年4月30日
Published Date 1958/4/30
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1431901649
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余はさきに猫の小脳萎縮症の一剖検例を報告したが,その際脳幹部の中で小脳に関係のある諸灰白質に見られる変化が同じ小脳の病変に対してそれぞれ異つた反応を呈することを指摘した。余はこの現象を分析する目的で幼若猫ならびに成熟猫を用いて小脳の3脚を一側において切断し,脳脊髄におこる変化を検した。一方従来橋核の一部と目される橋被蓋網様核について,余は細胞内脂質含有色素粒子の分布より見て人脳の同核に背腹の2部を区別したことがあるので,動物に於ける同核の細胞変化については特に注意を払つた。この結果2〜3の興味ある所見を得たので報告する。
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