Japanese
English
特集 めまいを理解する
脳幹・小脳梗塞
Brain Stem and Cerebellar Infarction
北川 泰久
1
Yasuhisa Kitagawa
1
1川崎市立川崎病院神経内科
pp.764-766
発行日 1991年11月15日
Published Date 1991/11/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1414900245
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ポイント
・末梢性めまいと中枢性めまいのもっとも重要な鑑別点は随伴する他の神経症状の有無である.
・中枢性めまいの中で脳幹,小脳梗塞は回転性めまいで発症することが比較的多く,注視方向性眼振,一方向性純回旋性眼振,垂直性眼振などがみられる.
・めまいの責任病巣としては前庭神経核が重要で,上小脳動脈,前下小脳動脈,後下小脳動脈などから支配を受ける.これらの血管は互い側副血行路で密に結ばれており,この血行状態により梗塞の程度や範囲が大きく影響される.
・脳幹小脳梗塞の診断にはMRIが最も有用である.
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