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特集 第1回国際神経科学会展望
神経病学に於ける意識
H. Orthner:視牀下部に起因する意識障害の病理解剖学
Pathologische Anatomie der vom Hypothalamus ausgelösten Bewuβtseinsstörungen.
佐野 圭司
pp.474-476
発行日 1958年2月28日
Published Date 1958/2/28
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1431901616
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視牀下部に起因する意識障害の病理解剖についてH. Orthnerはつぎの様に述べている。
意識(Bewuβtsein)とはJaspers(1946)によれば体験の内面性(Innerlichkeit des Erlebens)である。この高等動物と人類にのみ特有なもの,ただ生きる(vegetieren)だけではなくてそれより一段と高いものは視牀下部が正常に働いていることが必要なのである。視牀下部の病変はさまざまの意識障害をおこす。ここでは嗜眠(Schlafsucht),睡眠様意識障害(schlafähnliche Bewuβtlosigkeit),昏迷(Stupor),躁病様,激怒様興奮(maniakalische und zornmtige Erregung),衝動障害(Antriebsstörung)ならびに健忘症候群(amnestisches Syndrom)についてのべる。
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