脳の生理に関するシンポジウム 化学的現象を中心に
討論Ⅲ
江副 勉
pp.164-165
発行日 1957年4月1日
Published Date 1957/4/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1431901584
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松岡 我々は慢性テンカン症をおこすためにAlminacreamを使用して,それを皮質視床等に注入し,statusepilepticusをおこしている。慢性テンカン症のE. E. Gは,山田さんのとほぼ同様であるが,第Ⅱ期にhighvoltage slowでなくてspikeが出ており,又第Ⅱ期frontalがsupressされるといわれるが,我々のはoccipitalがdepressされている。それはelectroshockをfrontalにかける事が影響しているかもしれない。同時にChronaxieをとつてそのVerlaufを追つています。Ch. Eの活性値の上昇がcardiazolによるKrampf発動に関係しているといわれるが,それは持続的に関係するのか,又Krampfの結果のためなのか,現に外傷性テンカンでCh. Eが上昇するというdataもあるし,extrapyramidalのKernがnormalでもCh. E値が高い事もなにか関係があると思われる,electroshockは1日何回位かけますか,実験動物が光などのspontaneous stimulationでKrampfをおこすことはないか,兎などでは1日4〜5回捧でつついたり,落したりするとKrampfをおこす事があるが……
山田 自分は脳波の事については充分わからないのですが,たしかにテンカンの場合と異るようですね。
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