特集 不安定腰椎(第18回日本脊椎外科研究会より)
座長総括
「XⅢ.展示討論(3)―Instrumentation―」
山本 博司
1
Hiroshi Yamamoto
1
1高知医科大学整形外科学教室
pp.373-374
発行日 1990年4月25日
Published Date 1990/4/25
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1408900073
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腰椎辷り症に対して,様々なpedicular screwingが用いられるようになっている.しかし,screwやそれを連結するシステムも様々であり,適応や手技もいろいろである.安全性,確実性や意義の面で問題も多いようである.
菅(菅整形外科)は,経皮的pedicle screw tractionによって辷りの整復を試みているが,安全性や臨床的意義の点で問題点が多い.脊損に対するexternal fixationとしてのpedicle screwingもあるが,辷り症は脊損のような緊急性や救難性とは違ったオーダーの疾患である.より慎重な検討を望みたい.
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