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神経伝達(修飾)物質や,成長因子はいわゆるPre側から遊離され標的細胞上の受容体と結合することによりその効果を発揮する。受容体の局在する側をPost側と呼ぶが,このPost側に属する要素はPre側の細胞とは異なることがほとんどであるが,稀に神経伝達(修飾)物質を遊離する細胞自身が標的となることもある(Autoreceptor,Autocrineなど)。いずれにせよ神経生理活性物質の意義を明らかにするには神経生理活性物質の産生機序などの解析もさることながらその受け取り手である受容体の解析が不可欠であることはいうまでもない29-32)。
受容体研究の多くは薬理学的アプローチによりなされてきたが,近年では分子生物学的手法が導入されている。その結果,各種受容体の一次構造が次々と明らかとされ,受容体研究に長足の進歩が見られた。本稿では各種神経生理活性物質の受容体の多様性につき,われわれの研究室の結果を中心に述べたい。
Localization of the cells containing mRNAs of the subunits of GABAA, AMPA type glutamate and glycine receptors, NK1 receptor, neurotensin receptor and receptors for the fibrocyte growth factor in the central nervous system was shown in this paper. Expression of various combinations of subunits or subtypes of the receptors in the adult and immature brains were presented.
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