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はじめに
近年,細胞―細胞間,細胞―基質間分子の研究は著しい進展をみせ,その概略がしだいに明らかにされてきている。この細胞接着因子(正確には細胞接着分子と呼んだほうがよい)群は,それぞれの構造が互いによく似ていていくつかの分子群に分類できる。
現在,表1に示すように大きく3つのグループに分けることができる。すなわち,①カドヘリンファミリー:Ca++依存性に働いている細胞接着分子でE型,P型,N型がある。それぞれのタイプは特異結合性をもっており,しかも同じ分子同士のホモフィリック結合である。このことはおそらく,同じタイプのカドヘリンをもつ細胞群が選択的に結合することで,細胞の接着特異性を決めているものとして注目される。この種の接着分子については,すぐれた総説がたくさんあるので参考にしていただきたい1,2)。
Many cell adhesion molecules (CAMs) are found in both neuronal and non-neuronal tissues. Recent research suggests that CAMs play a major role in cell-cell interaction during development.
Several types of CAMs have been identified and classified following three members. 1) Cadherin gene family, 2) Immunoglobulin gene superfamily, 3) Integrins family, a family of cell surface receptors.
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