特集 目で見る標準治療—GATE frameによる図解がん薬物療法
あとがきに代えて
あとがきに代えて—本特集の企図とその背景
清水 久範
1,2
,
古田 康之
1,2
1昭和大学病院薬剤部
2昭和大学薬学部病院薬剤学講座
pp.404-406
発行日 2019年7月15日
Published Date 2019/7/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1430200468
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がん薬物療法の変化とその影響
2017年の人口動態統計(確定数)では、「がん」の死亡率は27.9%、第2位の心疾患(15.3%)を大きく上回ってわが国の死亡原因第1位にあります(Table1)1。
昨今のがん治療は、抗腫瘍効果の高い治療法が開発され、延命に貢献しています。抗がん薬の治療有効域と毒性域の幅が狭く、有効性を期待する用量でも副作用が発生する治療薬も多数あります。他の薬剤と比べて安全性への配慮が重要であることには論を俟ちません。
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