特集 恐れず恐れよ!骨転移診療 超実践ガイド
Part2 骨転移は誰が、どう診ればよいのか
骨転移は一人では診られない—骨転移診療に求められる医療のチーム制
天羽 健太郎
1
1聖路加国際病院整形外科
pp.410-411
発行日 2018年10月15日
Published Date 2018/10/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1430200321
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骨転移に対するチーム医療
骨転移によって直接致命的になることはほとんどない。しかし、病的骨折、脊髄障害によってもたらされる痛みや運動障害、そして骨髄抑制、高カルシウム血症に基づく全身症状は、その進行状況によって患者の状態を大きく変える(Fig.1)。そのため、骨転移の状態、場面によって必要な治療も変わってくる。
これまで、骨転移診療は原発がんの担当医ががん診療の延長として治療の中心を担ってきたが、言うまでもなく一人の原発がん担当医による診療には限界がある。そこにチーム医療の必要性が出てくる。状況をしっかり把握し、チームのメンバーが各場面でその専門性を発揮できる準備をしておくことが必要である。
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