特集 恐れず恐れよ!骨転移診療 超実践ガイド
Part1 骨転移診療の今
骨転移診療のロードマップ
大島 和也
1
1ベルランド総合病院リハビリテーション科・整形外科
pp.406-408
発行日 2018年10月15日
Published Date 2018/10/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1430200320
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骨転移診療への関わりは避けられない
がんやその再発転移は、がん検診や人間ドックで早期発見されることが望ましい。定期的に検査を受け、異常を指摘されることなく公私に充実した日々を送っている方もいれば、多忙でなかなか検査の時間が作れず、日々に追われている方もいるだろう。しかし、そんな当たり前の日常に、がんは突然襲ってくる。時に、骨転移という形で見つかり、その時点でステージⅣ、転移進行がんと診断されることもある。
ステージⅣ、転移進行がんは、これまで末期がんとされ、治療の対象ではなかった。仕方がない、と注視もされなかった。しかし、目覚ましい進歩を遂げる医療が、転移進行がんにも光を照らし始めた。未だ必ずしも根治、完治が望める疾患ではないが、生命予後は明らかに延長している。そして、それに伴い健康寿命の延長が求められている。
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