連載 Spot Light「臨床AI論」—AIと医療の未来はどう交差するのか?[1]【新連載】
「α-AlphaGo〜次世代のキシ〜」
市原 真
1
1札幌厚生病院病理診断科
pp.173-181
発行日 2017年7月15日
Published Date 2017/7/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1430200183
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今春開催された第106回日本病理学会総会(新宿)でのオープンフォーラム「10年後に病理医は何をしているのか」より市原真先生の講演「α-AlphaGo〜次世代のキシ〜」採録をお届けする。
2017年1月、日本医療開発機構(AMED)から日本病理学会を中心とする「AI等の利活用を見据えた病理組織デジタル画像(P-WSI)の収集基盤整備と病理支援システム開発」研究が採択された。画像識別(診断)の分野ではAIの活用が待望され、その進化も加速度的な様相を見せ始めている。
病理医の主要な仕事のひとつに、生検標本から病名を確定させる形態診断がある。
画像識別を得意とするAIの格好の餌食とも言われる分野である。
果たして形態診断は全てAIが担うのか?
そのときになにが起きるのか? そしてそれはいつなのか?
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