連載 フロンティア・リポート[5]
質量分析を用いた標的タンパク質絶対定量技術とがん化学療法の層別化・個別化への応用
新間 秀一
1
,
立川 正憲
2
1大阪大学大学院工学研究科生命先端工学専攻
2東北大学大学院薬学研究科薬物送達学分野
pp.149-153
発行日 2017年2月15日
Published Date 2017/2/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1430200176
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抗がん剤が効く人と効かない人の違い
がん化学療法には、低分子の薬剤から抗体などの高分子のバイオ医薬品に至るまで、さまざまな抗がん剤が使われています。しかし、抗がん剤が効く人と効かない人、副作用が出る人と出ない人がいます。その要因が解明されれば、究極のがん化学療法の層別化・個別化が実現できるはずです。
抗がん剤の効果や副作用発現の個人差には、薬力学的(pharmacodynamics;PD)な要因と薬動学的(pharmacokinetics;PK)な要因とがあります。
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