今月の主題 糖鎖の異常
糖鎖異常と分析法
血清タンパク質糖鎖構造変化の質量分析による検出
清水 章
1
,
中西 豊文
1
Akira SHIMIZU
1
,
Toyofuimi NAKANISHI
1
1大阪医科大学病態検査学教室
キーワード:
トランスフェリン
,
糖タンパク質糖鎖欠損症候群
,
免疫沈降法
,
質量分析
Keyword:
トランスフェリン
,
糖タンパク質糖鎖欠損症候群
,
免疫沈降法
,
質量分析
pp.71-75
発行日 1995年1月15日
Published Date 1995/1/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1542902338
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血清タンパク質糖鎖の構造は種々の疾患で変化している.この変化を臨床検査として,簡便,正確に,質量分析を用いて測定できる可能性がある.糖鎖の誘導体化や分離などをせずに,タンパクに結合したままでの検出が望まれる.われわれは,検体血清と特異抗血清を混ぜ合わせ,生じた沈殿物を分析した.沈殿物中の目的分子のイオンピークがMALDI/TOF-MSでもESI/MSでも明瞭に観察でき,構造既知の変異分子の有無を速やかに調べることができる.〔臨床検査39:71-75,1995〕
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