連載 Evidence “The Classic” Review
《肺がん》肺がん分子標的薬のあり方を決定づけた「EGFR変異」—Gefitinib or Carboplatin-Paclitaxel in Pulmonary Adenocarcinoma
田村 洋輔
1
1大阪医科大学附属病院呼吸器内科
pp.168-169
発行日 2016年2月15日
Published Date 2016/2/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1430200059
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Summary
2006〜2007年に行なわれ、アジアの非・軽喫煙者の進行肺腺がん患者を対象とした、上皮成長因子受容体チロシンキナーゼ阻害剤(epidermal growth factor recepter-tyrosine kinase inhibitor;EGFR-TKI、以下TKI)であるゲフィチニブと標準療法であるプラチナ製剤を含む2剤併用療法を比較するランダム化第Ⅲ相試験。主要評価項目の無増悪生存期間(PFS)において、ゲフィチニブは化学療法に対する優越性を証明した。また、サブセット解析ではEGFR遺伝子変異(以降EGFR変異)がゲフィチニブの効果予測因子として最も優れることが報告された。
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