連載 Evidence “The Classic” Review
《膵がん》切除不能進行膵がんに対する初回化学療法—GS療法の優越性とS-1の非劣勢を検証したGEST試験
上野 誠
1
1神奈川県立がんセンター消化器内科肝胆膵
pp.170-171
発行日 2016年2月15日
Published Date 2016/2/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1430200060
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Summary
切除不能進行・再発膵がんに対するTS-1臨床第Ⅲ相ランダム化比較試験GEST studyでは、ゲムシタビンに対するゲムシタビン+S-1(GS)療法の優越性、S-1の非劣勢を検証した。全生存期間に関するGS療法のハザード比は、0.88(97.5%CI、0.71〜1.08)で優越性は示されなかった。S-1のハザード比は、0.96(97.5%CI、0.78〜1.18)であり非劣勢が示された(Fig.1)ⅰ。
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