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特集 肺癌個別化治療におけるバイオマーカー
EGFR
EGFR
岡本 邦男
1
,
岡本 勇
1
Kunio Okamoto
1
,
Isamu Okamoto
1
1近畿大学医学部内科学腫瘍内科部門
1Department of Medical Oncology, Faculty of Medicine, Kinki University
pp.1215-1220
発行日 2012年12月15日
Published Date 2012/12/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1404102105
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はじめに
近年,分子標的治療薬は癌治療における有効な治療手段として大きな発展を見せており,とりわけ非小細胞肺癌ではEGFR遺伝子変異陽性患者を中心にEGFRチロシンキナーゼ阻害剤(EGFR tyrosine kinase inhibitor;EGFR-TKI)であるゲフィチニブとエルロチニブが広く臨床で使用されている.また近年EML4-ALKという新たな標的分子の発見とその阻害剤であるクリゾチニブの開発により,今後さらに肺癌における個別化治療の治療戦略が進んでいくことが予想される.本稿ではEGFR遺伝子変異に関しての現在までの知見を最新のトピックスも含めて紹介する.
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