連載 Evidence “The Classic” Review【新連載】
《消化器がん》進行再発胃がんの標準治療をめぐる2つのEvidence─JCOG9912試験とSPIRITS試験
加藤 健
1
1国立がん研究センター中央病院消化管内科
pp.126-127
発行日 2015年10月15日
Published Date 2015/10/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1430200020
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Summary
JCOG9912とSPIRITS試験は、2007年のASCO Annual Meetingにて、そろって口演発表された。JCOG9912の結果から、5-FUciに対して非劣性を示したS-1療法が標準治療ということになり、続けて報告されたSPIRITS試験では、S-1療法に対して優越性を示したSP療法が進行再発胃がんに対する新たな標準治療とされた。胃癌ガイドライン2010年4月版より進行再発胃がんに対する標準治療としてSP療法が推奨され、その後初回化学療法に対するいくつかの第Ⅲ相試験が行なわれたものの、SP療法を凌駕する治療は現れていない。
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