連載 臨床医のためのワンテーマ腫瘍病理[1]
「ここはワシらのシマじゃけぇ─浸潤癌とDR」
市原 真
1
1札幌厚生病院病理診断科
pp.124-125
発行日 2015年10月15日
Published Date 2015/10/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1430200019
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最近の日本病理学会での宿題報告を拝聴するたびに「ああ、トピックスだなあ」と思う内容がございます。それは、「浸潤癌周囲の環境形成」です。2006年には落合淳志先生(国立がん研究センター東病院)が「がんの微小環境と浸潤・転移」、2011年には宮園浩平先生(東京大学大学院医学系研究科)が「がんの浸潤と転移のシグナルネットワークを探る」、2014年には竹屋元裕先生(熊本大学大学院生命科学研究部)が「腫瘍微小環境におけるマクロファージの役割」をそれぞれ発表されています。いずれもアプローチは異なるものの、「浸潤する腫瘍の周囲に起こること」を解析した研究であるという点では共通しています。
この話題は見慣れない漢字や専門用語が多いですね。いかにも難しい。途中で飽きてヤクザの話になりますので、もうしばらくおつき合いください。
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