特集 ストーン・ウォーズ 果てしなき“石”と医師との闘い
【病態別各論】
❷感染症と石灰化病変
宮里 悠佑
1
1橋本市民病院 総合診療科
キーワード:
結核
,
ヒストプラスマ
,
神経囊虫症
Keyword:
結核
,
ヒストプラスマ
,
神経囊虫症
pp.924-926
発行日 2024年8月15日
Published Date 2024/8/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1429204947
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石灰化病変を引き起こす感染症
ここまでの項で説明されているように、さまざまな原因疾患・機序で石灰化が起こりうる。石灰化は感染症と関与することも多いが、日常診療で経験する頻度が高いのは、「石」を契機に感染症が起こる場合と思われる。たとえば尿路結石のある患者が尿路感染症を起こしたり、総胆管結石をもつ患者が急性胆管炎を起こす、というものである。しかし本稿では逆に、成人の感染症をきっかけに、石灰化病変が生じる病態を取り上げる。石灰化病変をきっかけに、遭遇頻度が低い感染症の診断に役立てば幸いである。紙面の都合から治療については割愛した。治療ガイドラインや成書などを参考にしていただきたい。
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